第34回日本コンピュータ外科学会大会
大会長伊藤 雅昭(国立がん研究センター東病院 大腸外科 / 医療機器開発推進部門)
副大会長山内 康司(東洋大学 生命科学部 生体医工学科)
時下、 皆様にはますますのご盛栄をお喜び申し上げます。また、国立がん研究センター東病院 大腸外科および医療機器開発推進部門に対し、平素より格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、この度「第34回日本コンピュータ外科学会大会(The 34th Annual Congress of Japan Society of Computer Aided Surgery)」を、2025年11月21日(金)から23日(日)にかけて、国立がん研究センター新研究棟1階(東京都中央区築地5-1-1)にて開催いたします。本大会のテーマは「Acceleration toward the Exit ~工学×医学 魂のぶつけ合い~」としました。
近年、国内においてスタートアップへの関心が高まり、投資案件も増加していますが、日本から発信される医療機器は依然として少数です。この状況を踏まえ、世界の中でのプレゼンスを高めるためには、様々な角度からの真剣な議論が必要です。
今大会では「臨床現場への出口導出をいかに加速できるか」という重要な課題に焦点を当て、臨床医や工学系研究者だけでなく、多くの企業関係者やベンチャーキャピタリスト、規制側の方々のご参加を期待しております。また、未来を担う学生の皆さんにも積極的に議論に加わっていただきたいと考えています。
日本コンピュータ外科学会は、情報技術およびメカトロニクス技術の外科領域への導入を背景に、1992年に研究会として発足し、医用画像・ロボット技術の発展と共に、内視鏡外科手術、手術ナビゲーション、ロボット手術など、低侵襲外科治療のニーズに応えて発展してきました。本年度からは病院現場での働き方改革が推進され、医療現場の環境は急速に変化しています。医療の効率化や人員削減、医療コストへの配慮などの社会的課題を解決するためには、医療機器が果たす役割はますます重要になります。このような未来を見据えた際に、本学会が果たすべき役割も一層重要性を増すことでしょう。
今回の第34回日本コンピュータ外科学会大会の開催にあたり、実り多い会となるよう全力で準備・運営に取り組んで参りますので、皆様にはぜひ奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
2025年1月吉日
第34回日本コンピュータ外科学会大会
大会長伊藤 雅昭(国立がん研究センター東病院 大腸外科 / 医療機器開発推進部門)
副大会長山内 康司(東洋大学 生命科学部 生体医工学科)